密輸について
よくテレビで、信じられない密輸の方法が紹介されることがあります。
大麻など無形のものはラップでぐるぐる巻きにして飲み込んでいくとか、下着や荷物の陰に隠したりする手口が一般的だというのです。
もちろん、密輸するのは人体に影響のある大麻やコカインなどといったものだけではないようですね。
貴重で一部の地域でしか生息していない珍しい動物や絶滅危惧種の動物、毛皮や角などを薬や服として使用するなどの例が多く存在します。
昨年には空港で15㎏の毛虫を食用として密輸した人が空港で捕まりましたよね。
密輸を行う人の主な目的は金銭、つまり金に目がくらんでいる状態です。
ですから、普通の人がおかしいと思えることもできてしまいます。
特に動物の扱いは非人道的と言っても差し支えないと思います。
・中国で珍味や薬として扱われる熊の手213個を車のタイヤに詰めて密輸したロシア人2人が逮捕。
・中国で食用として扱われる猫を不正に移送しようとしてケースの中で大量に死んでいるのが発見された。
・日本でお菓子のケースに入れた亀をロサンゼルスに密輸しようとした日本人が逮捕
・フランスの空港でハチドリを布で巻いて動きを封じ、飛べないようにしたのちズボンの中に張り付けて密輸しようとしたオランダ人男が空港で捕まる。
・バンコクの空港で下着の中に絶滅危惧種のスローロリス2匹を忍ばせ、荷物にゴクラクチョウ一匹を隠し持っていた男性が捕まる。
・コンゴ民主共和国の国内便で、鞄の中に隠し持っていたワニが逃げ出し被告機が墜落する事故が起きた。
・アルゼンチンの空港で下着や靴下、プラスチックケースの中に毒蜘蛛やマムシを含む爬虫類・蜘蛛を密輸しようとした男が捕まる。
・メルボルンの空港でスカートの下にエプロンをまいて水を入れた容器を忍ばせ、51匹の熱帯魚を密輸しようとした女が捕まる。
運ばれる側の生き物としては「これから何をされるのか」と気が気ではなく、命の危機さえ感じたはずです。
実際に移密輸中に亡くなる動物も多く、そうでなくても弱るために寿命が縮むのです。
それが絶滅危惧種であった場合、未来に残せるはずだった動物の生態、進化を止めてしまうことにもなります。
欲というものは人間を突き動かす原動力です。
ですが、それは生きるために必要な事であり、定められたルールを破ってまで行うものではないと私は思います。
密輸を行う人々がいつか0になる事を願ってやみません。