2013年4月26日金曜日

おもてなしの心を持って


『おもてなし』という言葉があります。

『持て成す』という意味に丁寧語である『御』を付けた言葉で、日本らしい奥ゆかしい言葉だと思います。

人を自分の場所に迎え入れる時に使われる言葉でありますが、『持て成す』というのは『モノをもって成し遂げる』という意味を持ちます。

人を迎え入れる際に、掃除をし、料理を用意し、香りに気を使い、装いを正します。

実際お客さんが訪れた際には、その人に良い時間を過ごしてもらうために美味しいお茶を入れ、丁寧な対応をし、お客さんの望みを感じ取り、その時間を有意義なものにしようとします。

この一連の全てが『モノ』に当てはまる部分です。

環境や対応でお客さんが良い時間を過ごす手助けをし、それを成し遂げる。

これこそ『持て成す』という言葉の意味なのです。

ですがこの言葉にはもう一つ、『表裏なし』という意味を持っていることをご存知ですか?

表がないなら裏もない。

この持て成しには裏に含む物事は一切ありません、という意味でもあります。

つまり、何か心にやましい事を含み持ち、人を持て成す人は『おもてなし』ではないという意味ですね。

こう考えると日本語というのは本当に奥深いものです。

一つの言葉のように見えて2つも3つも意味を持ちます。

何も今回の『おもてなし』に限らず、日本にはそんな言葉が多いですね。

和歌の時代から言葉が好きな日本人ならではの言葉だと思います。

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